眉毛に白髪が数本混じると、髪の白髪以上に気になることがあります。顔の中心にあり、会話中も目に入りやすいため、「すぐ黒くしたい」と考える人も多いでしょう。
ただし、頭髪用の白髪染めやヘアカラー、ブリーチを眉毛に使うのは避けてください。一般的な染毛剤は頭髪専用であり、目の近くにある眉毛への使用は想定されていません。
眉毛の白髪を目立たなくする方法は、主に次の4つです。
数本だけならカット、毎朝確実に隠したいなら眉マスカラ、メイクの回数を減らしたいなら徐々に色づくタイプが候補になります。どの商品でも「眉毛に使用できる」と説明書や公式情報に明記されていることを確認してから選びましょう。
市販の白髪染めには、クリームタイプや泡タイプ、部分染め用などがあります。しかし、塗りやすそうに見える商品でも、頭髪用であれば眉毛には使えません。
厚生労働省が示す染毛剤等の使用上の注意には、頭髪以外には使用せず、眉毛やまつ毛にも使用しないことが含まれています。資生堂の公式FAQでも、ヘアカラーとヘアブリーチは頭髪専用であり、眉毛への使用を避けるよう案内されています。
眉毛は目に近いうえ、頭皮よりも薬剤が垂れたときに目へ入りやすい場所です。目に入れば強い刺激や損傷につながるおそれがあります。少量だけ、短時間だけ、綿棒で塗るといった自己流の工夫をしても、眉毛への使用が認められるわけではありません。
「美容室で使われる商品なら大丈夫」「低刺激と書かれていれば使える」とも限りません。低刺激、植物由来、無添加といった表現より、使用可能な部位の表示を優先してください。
一般的な白髪染めは、薬剤を毛髪内部に作用させて色を定着させるものです。一方、眉マスカラなどの一時着色商品は、主に眉毛の表面を着色して白さを目立たなくします。
一時着色は洗顔やクレンジングで落ちやすい反面、必要な日だけ使えるのが利点です。眉毛に使える商品であれば、髪用の白髪染めを転用するより用途に合っています。
「染める」という言葉だけで選ばず、商品が永久染毛剤なのか、一時的に色をつける化粧品なのか、どの部位を対象にしているのかを確認する必要があります。
眉毛の白髪対策は、白髪の本数、眉毛の長さ、毎日の手間、求める色持ちによって選び分けられます。最初から長く色を残す方法に決めず、負担の少ない方法から試すと失敗しにくくなります。
数本だけ長く伸びた白髪が目立つ場合は、眉用ハサミで飛び出している部分を短く整える方法があります。毛根から抜くのではなく、周囲の黒い毛と同程度の長さに調整します。
短くしすぎると眉に隙間ができるため、コームで眉毛を立ち上げ、輪郭から飛び出した部分だけを少しずつ切るのがコツです。白髪を完全に見えなくするというより、光を反射して目立つ長い毛を抑える方法と考えてください。
本数が増えるとカットだけでは対応しにくくなります。その場合は、眉マスカラなどを組み合わせた方が自然に整います。
眉マスカラは、ブラシで眉毛の表面に色をつける商品です。白髪を1本ずつ狙うというより、眉全体の色をそろえるように使用します。
色を選ぶときは、真っ黒にすることだけを考えない方が自然です。髪が黒い人でも、眉まで濃い黒で塗りつぶすと重く見えることがあります。ダークブラウン、グレー、アッシュ系など、髪色と眉の濃さになじむ色も候補です。
商品によっては黒い眉毛の色味を変えることが主な目的で、白髪への発色やカバー力が十分でない場合があります。購入前に、白い毛にも色がつくのか、眉毛への使用が明記されているかを確認しましょう。
白髪の周囲に毛が少なく、眉マスカラだけでは地肌が見える場合は、眉ペンシルやパウダーの併用が向いています。
先に毛が足りない場所をペンシルで補い、パウダーで濃淡を整えてから、最後に眉マスカラを薄くつけます。白い毛だけを濃く塗り重ねるより、眉全体を一つの形として整えた方が白髪が目立ちにくくなります。
この方法は「白髪を染める」のではなく、眉毛と地肌の色の差を小さくして視線を分散させるものです。眉尻が薄い人や、白髪をカットして隙間ができた人にも使いやすいでしょう。
繰り返し塗ることで徐々に色づくタイプの商品もあります。毎朝しっかり眉メイクをするのが面倒な人にとっては候補になりますが、商品ごとに用途や使用方法が異なります。
「部分白髪用」「生え際用」と書かれていても、眉毛に使えるとは限りません。髪の生え際やもみあげだけを対象とした商品もあるため、パッケージ、説明書、メーカーの公式FAQで眉毛への使用可否を確認してください。
眉毛への使用が明記されている商品でも、肌に傷、湿疹、赤みがあるときは使用を控えます。推奨されている事前テストや使用時間、洗い流し方も省略しないようにしましょう。
市販の商品を選ぶときは、商品名や口コミだけでなく、次の順番で表示を確認すると判断しやすくなります。
最優先は使用部位です。「顔まわり用」「細かい部分にも塗りやすい」という説明だけでは、眉毛に使用できる根拠になりません。
次に確認したいのが、白髪への発色です。一般的な眉マスカラは黒い眉毛の色調を変える目的の商品も多く、白髪では仕上がりが薄くなることがあります。白髪カバーについて公式説明がある商品なら、目的とのずれを避けやすくなります。
「落ちにくい」「ウォータープルーフ」と表示された商品でも、汗、皮脂、前髪との摩擦、タオルでこする動作などによって落ち方は変わります。
スポーツや屋外作業で汗をかく人は、耐水性だけでなく、こすれへの強さも確認したいところです。反対に、落ちにくさを優先しすぎると、洗顔時に眉周辺を強くこすってしまうことがあります。普段使っているクレンジングで無理なく落とせるかも選択基準に入れましょう。
白髪を隠そうとすると、最も濃い黒を選びたくなります。しかし、髪が茶色やグレーの場合、眉だけが真っ黒になると不自然に見えることがあります。
黒髪で眉が濃い人はブラックやグレー系、やや明るい髪色ならダークブラウン系が合わせやすい傾向があります。迷う場合は、髪色より少し明るい色から試し、薄ければ重ねる方が調整しやすいでしょう。
色名は同じでもメーカーによって発色が異なります。可能であれば、公式の色見本や白い毛に使用した場合の説明を確認してください。
眉マスカラや一時着色商品は、量を多くつければきれいに隠れるわけではありません。地肌にべったりつくと、眉だけが塗りつぶされたように見えます。
まず洗顔後の皮脂やスキンケア剤を軽く押さえ、眉毛を乾いた状態にします。ブラシに液が多くついている場合は、容器の口やティッシュで余分な量を落としてください。
最初に毛流れと逆方向から白髪へ薄くつけ、次に毛流れに沿って整えると、毛の両面をカバーしやすくなります。眉頭は濃くしすぎず、中央から眉尻を中心に仕上げると自然です。
白髪が1本だけの場合も、その毛だけを何度も塗るより、周辺の眉毛へ薄くなじませた方が境目が目立ちません。乾く前に触ると色が地肌や指へ移るため、商品指定の時間まではこすらないようにします。
地肌へつきすぎた場合は、乾く前に綿棒などで軽く拭き取ります。乾いた後に強くこすると、眉周辺の皮膚へ負担がかかります。
色が濃すぎた場合は、いったん落として少量から塗り直す方が自然です。上から明るい色を重ねても、液が固まって毛束になりやすいため注意してください。
初めて使う商品は、外出直前ではなく時間に余裕がある日に試すと、色や落ち方を確認できます。
白髪を抜いたからといって、次に生える毛が必ず黒くなるわけではありません。また、「白髪を抜くと増える」という明確な根拠もありません。
それでも抜くことを積極的にすすめられないのは、繰り返し毛を引き抜くと皮膚や毛穴へ負担がかかるためです。眉の形を支える毛まで減ると、白髪よりも眉の隙間が目立つことがあります。
数本なら短く切る、まとまって生えているなら眉マスカラでなじませる、と使い分ける方が眉の形を保ちやすくなります。
眉毛が急に広範囲で抜ける、白髪以外にも皮膚の赤みや強いかゆみがあるなど、見た目以外の変化を伴う場合は、化粧品だけで対処せず皮膚科などへ相談してください。
方法に迷ったときは、白髪の本数と必要な持続時間から考えると整理しやすくなります。
1~2本が長く伸びているだけなら、まずカットで十分か確認します。数本から十数本あり、仕事や外出の日だけ隠せればよい場合は、眉毛への使用が明記された眉マスカラが使いやすいでしょう。
毎日のメイクを減らしたい場合は、徐々に色づくタイプも候補になります。ただし、眉毛への使用可否、事前テスト、色の残り方を確認したうえで選びます。
眉毛の大部分が白くなっている、眉そのものが薄い、左右の形も整えたいという場合は、着色商品だけで解決しようとせず、ペンシルやパウダーを併用する方が仕上がりを調整しやすくなります。
商品を比較するときは、「よく染まりそう」という印象よりも、眉毛に使えること、白髪を自然にカバーできること、無理なく落とせることを優先してください。
眉毛の白髪を黒くしたい場合でも、頭髪用の白髪染め、ヘアカラー、ブリーチを自己判断で使用するのは避けてください。
数本ならカット、必要な日だけ隠すなら眉マスカラ、眉の隙間も気になるならペンシルやパウダーとの併用が現実的です。長く色を残したい場合も、商品説明に眉毛への使用が明記されていることを確認する必要があります。
選ぶ順番は、安全に使える部位、白髪への発色、自然な色、落ちにくさ、落としやすさの順で考えると失敗を減らせます。候補商品が決まったら、眉毛への使用可否と具体的な使用方法を公式情報で確認してから購入を判断しましょう。